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高齢者虐待の防止
高齢者の人権を侵害する「高齢者虐待」の事例が増えています。高齢者が尊厳をもって安心して暮らしていくために、地域ぐるみで高齢者やその家族を支援し、高齢者虐待をなくしていきましょう。
1.高齢者虐待とは・・・
法律では、高齢者への虐待は、「身体的虐待」、「心理的虐待」、「性的虐待」、「経済的虐待」、「介護・世話の放棄・放任」の5つに区分されています。
身体的虐待 | 平手打ちする、つねる、殴る、無理やり食事を口に入れる、やけど、打撲させる、ベッドに縛り付ける、意図的に薬を過剰に服用させる、身体拘束、抑制をするなど |
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心理的虐待 | 怒鳴る、ののしる、悪口を言う、侮辱を込めて子どものように扱う、高齢者が話しかけているのを意図的に無視するなど |
性的虐待 | キス、性器への接触、排泄の失敗等に対して懲罰的に下半身を裸にして放置するなど |
経済的虐待 | 日常的に必要な金銭を渡さない・使わせない、本人の自宅等を無断で売却する、年金や預貯金を本人の意思や利益に反して使用するなど |
介護・世話の 放棄・放任 |
入浴をしておらず異臭がする、髪が伸び放題だったり、皮膚が汚れている、水分や食事を十分に与えられていないことで、空腹が長時間にわたって続いていたり、脱水症状や栄養失調の状態にあるなど |
2.高齢者虐待を発見したら・・・
虐待を受けたと思われる高齢者を発見した人は、速やかに以下の窓口へ連絡(通報)してください。
※秘密は厳守されます。
上野原市地域包括支援センター(上野原市役所長寿介護課)
0554-62-3128
3.高齢者虐待のサイン
虐待が疑われる場合の「サイン」として以下のものがあります。
高齢者からのサイン
- おびえた表情や、体を委縮させている
- 急に不安がったり、急な態度の変化がある
- 身体にあざや傷がある
- 衣服・身体の清潔さが保たれていない
- 「怖い」「痛い」「怒られる」「家にいたくない」「殴られる」といった発言がある
養護者からのサイン
- 冷淡、横柄、無関心、支配的、攻撃的、拒否的
- コミュニケーションをとろうとしない
- 専門家に責任転嫁をする
- 住環境が不適切である
地域からのサイン
- 自宅から、高齢者や介護者・家族の怒鳴り声や悲鳴・うめき声、物が投げられる音が聞こえる
- 高齢者が、気候や天気が悪くても、長時間外に居る姿がしばしばみられる
- 近所付き合いがなく、訪問しても高齢者に会えない、または嫌がられる
- 電気、ガス、水道が止められていたり、新聞、テレビの受信料、家賃等の支払いを滞納している
- 高齢者虐待防止のための気づきチェックリスト[PDFファイル/234KB]
4.虐待を避けるために
高齢者の介護は考える以上にたいへんです。養護者自身が心身ともに疲れきり、追いつめられることで虐待が発生してしまうこともあります。虐待を避けるために、以下のことに気を付けましょう。
- 周囲の協力を得る
介護は、家族や親類、近所の方に協力を頼みましょう - 気軽に相談できるような環境づくり
ホームヘルパー、ケアマネージャー、医療関係者などに相談しましょう - いろいろなサービスを有効に利用する
いろいろな制度やサービスを上手に利用して、養護者の負担を軽減するようにしましょう
5.上野原市高齢者虐待対応支援マニュアル
上野原市地域ケア会議の専門部会である高齢者虐待対応部会では、在宅や施設での高齢者虐待を未然に防ぐとともに、虐待がおこってしまった場合でも、早期に発見し、適切に対応することを目的として、「上野原市高齢者虐待対応支援マニュアル」を作成しました。