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上野原台地の西南端に位置し、南西面に切りたった断崖と東側に深く切れこんだ天然の掘割があるため敵に攻められにくく、館を構えるのには絶好の地でした。ここに初めて館を構えたのは、八王子横山党の当主横山権守隆兼の三男三郎左衛門尉忠重でした。彼は古郡姓を名乗って、その後三代にわたり古郡郷を治めましたが、建暦3年(1213)和田義盛の乱により一族は滅亡します。その後は戦国時代にわたり加藤氏の館として使われました。現在は館跡の中心を中央自動車道が通っています。