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夜、静かな山間の小さな会場で執り行われる厳粛な儀式「無生野の大念仏」。鉦(かね)や太鼓、演者が織りなす独特のリズムにあなたも身を委ね、鎌倉の世から伝わるという「踊り念仏」の境地を体感してみませんか?
無生野の大念仏(ぶっぱらいの場面)
大念仏とは人々が一堂に集まって念仏を施す行事で、江戸時代までは各地に見られましたが、現在でも完全な形を残しているのは山梨県下では無生野地区だけです。この大念仏の起源は不明ですが、地元では今から600年以上前に非業の死を遂げた護良(もりなが)親王とひなづる姫を供養するために始まったとも言われています。現在、無生野大念仏保存会が旧暦1月16日頃と新暦8月16日の二晩、無生野集会所で披露しています。
日本政府がユネスコ無形文化遺産へ提案していた「風流踊(ふりゅうおどり)」(無生野の大念仏を含む重要無形民俗文化財41件)について、令和4年11月30日に人類の無形文化遺産の代表的な一覧表に記載(登録)するとの決議がなされました。
令和7年2月16日(日曜日)午後7時30分頃から午後9時頃
無生野集会所(上野原市秋山12370番地1)
無生野大念仏保存会
大念仏は地元の方にとって大切な伝統行事で、観光イベントとは異なります。会場では指示に従い、マナーを守って慎んで見学してください。なお、会場に見学者専用スペースはありませんので大勢は入れません。多人数で見学を希望する場合は事前にご相談ください。
次回開催予定は、令和7年8月16日です。