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上野原市簡易水道事業経営戦略の公表について
経営戦略の策定背景と目的
上野原市で管理している市営簡易水道は、水道施設の更新や維持管理を行い、今日に至るまで健全な運営を行うための努力を行ってきました。しかし、全国的に進行している少子高齢化等により、年々使用水量は減少し、簡易水道事業の主となる財源である給水収益が急速に減少しています。また、保有する水道施設の多くで老朽化が進行し計画的な施設の更新が急務となっています。
そのため、市では工事コストの削減や施設の延命措置等、更なる効率的な事業運営を行う努力を続けてきましたが、近年の社会情勢や更新費用の増大等を踏まえると、現状のままでは今後も厳しい運営状況が続くと考えられます。以上のことから、今後の厳しい状況を踏まえたうえで、国からの通知に基づき、平成31年度から平成40年度(令和10年度)までの詳細な経営戦略を策定しました。
経営の基本方針
1.収支ギャップの解消
上野原市簡易水道事業は水道料金の「原価割れ」を起こしています。そのため事業の健全経営を図るには、定期的に料金改定を検討・実施し、料金回収率の改善・収支ギャップの解消を目指します。
2.一般会計繰入金の抑制
一般会計からの基準外繰入金は常に使用できるものではなく不安定な財源となります。健全な事業を運営するには自助努力によって収益を安定させる必要があります。
本経営戦略では、総務省が毎年度各県及び市町村へ通達する一般会計からの繰入基準に準拠した上で一般会計繰入金を見込みつつ、可能な限り収益に占める基準外繰入金の割合を減らしていくことを目指します。
3.地方公営企業法の適用検討
簡易水道事業の地方公営企業法適用について、令和5年度までを目標として上野原市営簡易水道の法適用を目指します。