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ザ フェイス オブ うえのはら 大神田 智さん
UKK会員(上野原をきれいにしよう会)大神田 智(おおかんだ さとし)さん
昭和10年1月生まれで、83歳になる大神田智さん。生まれも育ちも上野原の大神田さんは、60歳になるまで都内の会社に通勤し、仕事一筋の人生を歩んできた。定年退職後は、山登りなどの趣味をはじめたが、誰かのためになるような活動ができたらと考えていた。そんな時、自宅の新町一丁目から上野原駅に通じる道で「ゴミが結構落ちてますね。せっかく素敵な自然が台無しだ」と県外者に言われたことがきっかけで、少しでも通行人が気持ちよく歩けるようにと、その道沿いを中心にゴミ拾いを始めた。
誰かのために!! まちを綺麗に!!
初めの頃は、駅に向かう通勤者から「ありがとうございます」と声をかけられ、嬉しく感じることもあった。しかし、拾っても拾っても新たにゴミが捨てられていく現実に悲しくなる時もあった。それでも「誰かのためになるなら続けよう」とゴミ拾いを続けてきた。数年前からは、市内で不法投棄されたゴミや一般ゴミの清掃活動を行うボランティア団体UKK(上野原をきれいにしよう会)に参加。会のメンバーとともに楽しく清掃活動に取り組む。「会長の矢島さんを初め会員のみなさんとともに活動すれば、一人ではできなかったことも、できるようになる。自宅から駅に通じる道だけでなく、まち全体もきれいにすることができる」と会の活動の意義を語る。
大神田さんは、「腰が曲がり膝も痛いので、以前のように動けないが、少しでも通行人が気持ちよく歩けるようにゴミを拾い続けたい。そしてUKKのみなさんとともに、上野原市をもっときれいなまちにしたい」と、この日も高速道路沿いの道端に落ちているゴミを拾いながら、その想いを話してくれた。