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ザ フェイス オブ うえのはら 久島 真さん
障害アスリート 久島 真(くしま まこと)さん
昭和59年2月生まれで、33歳になる久島真さん。久島さんは、小さい頃から知的障害を持ち、ハンディキャップを背負って生活してきた。やまびこ支援学校進学後は、同じ障害をもった仲間とともに学校生活を送り、勉強やスポーツに励んだ。そんな学校生活を送っていたある日、先生からフライングディスクを進められた。久島さんは、ディスクを投げた瞬間、言葉に表すことができないような楽しさを感じ、夢中になってフライングディスクを続けた。
ラインを越えて!!限界を超えて!!日本一への挑戦
平成22年に障害者の授産施設わかあゆ工房に通い始めてからもこの競技を続けた。フライングディスクは、直径23.5センチメートルのプラスチックでできた円盤型のディスクを投げる競技。飛距離を競う「ディスタンス」、10枚のディスクをゴールに投げ、コントロールの正確性を競う「アキュラシーリスリート」の2種類がある。久島さんは、これまで全国障害者スポーツ大会県予選に出場し、幾度となく全国大会への出場権を勝ち取ってきた。しかし、全国の壁は厚く、入賞することができなかった。
今年は、昼休みにディスクを投げ込む練習を積み重ねた。全国大会前は、1時間の投げ込み特訓も行った。そして迎えた第17回全国障害者スポーツ大会では、アキュラシーリスリート7に出場し、みごと3位入賞を果たした。久島さんは、「練習の成果が発揮できてよかった。でも、1位が取れなかった悔しさもある。今後の目標は、金メダルを取って日本一になること。そして、障害者だけでなく多くの人にフライングディスクの魅力を伝えたていきたい」と銅メダルを首に掛け、フライングディスクを手に話してくれた。