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ザ フェイス オブ うえのはら 長田 美子さん

ページID:0001028 更新日:2023年1月23日更新 印刷ページ表示

八重山トレイルレースボランティア 長田 美子さん

八重山トレイルレースボランティア 長田 美子さんの画像

昭和15年9月生まれで76歳になる長田美子さん。長田さんは53年前、棡原地区日原に古くからある旧家に嫁いできた。この旧家の屋号は「大館」。この大館では、昔から地域の伝統行事「獅子舞」が行われるなど、地域の中心的な役割を果たしてきた。そんな格式高い家柄の長田家に嫁いだ美子さんは、地域の役員なども数多く務め、旧家を守るだけでなく、地域を支える役割も担ってきた。

究極に楽しい、八重山トレイルレース!!

そんな美子さんに6年前、地元で開催される八重山トレイルレースの実行委員から「日原で給水所を設置できる場所がないか」と相談された。美子さんは、人のために尽くす持ち前の性格から、夫の稔彦さんとともに「獅子舞と同様、
家の庭先に設置したらどうか」と進言した。この時から、日原給水所のボランティアとして、大会の運営に関わるようになった。給水所では、バナナや水を用意して選手たちをもてなす。なかでも選手に好評なのが美子さんお手製の梅干し。昨年は6キロ用意したが足りず、今年は10キロもの梅を漬けて大会に備える。
八重山トレイルレースの様子
人が好きで出会いを大切にする美子さんは「梅干しを食べた選手の喜ぶ顔を見ると私も幸せな気持ちになる」また、「多くの選手とお話ができることは、私にとって究極に楽しい」と話す。給水のボランティア以外にも、県外から参加する選手を自宅に宿泊させるなど、全面的に選手をサポートする。「選手を家に泊まらせると、娘と孫が帰って来たようで嬉しくなる。大会が終わると寂しさを感じるが、来年はどんなおもてなしをしようかと考えると心がわくわくする。大会は私の元気の源。トレイルさまさまですよ」と幸せ感がにじみでてくるような笑顔で話してくれた。
給水所で選手に水を渡す長田さん