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生ごみ減量化の取り組み
燃えるごみに占める生ごみの割合は約3割から4割、生ごみの約7割から8割は水分と言われています。生ごみを減らすことは、全体のごみ減量化に直結することから、「食品ロスをなくす」、「必要なものを必要な分だけ買う」、「食べきり使い切りを心がける」、「生ごみはしっかり水を切る」、「生ごみ処理容器等を利用する」など皆様のできることから始めてみましょう。
市では、ごみの減量化を推進するため、生ごみ処理容器等を購入する個人に対して、費用の一部を補助する制度を実施しております。
生ごみ処理容器を使ってみよう
生ごみ処理容器は、コンポスト容器・コンポスターとも呼ばれ、生ごみや落ち葉などを微生物の働きを利用して分解・発酵させ、土壌改良に役立つたい肥を作る容器のことです。生ごみ処理容器には、設置型・回転型・電動型・ダンボール型・バッグ型等の様々な種類がありますので、ご自身に適したものをご検討ください。
なお、容器内の水分量が多い場合には、悪臭がしたり虫がわいたりします。また、玉ねぎの皮や卵の殻などの発酵に時間がかかるものは適さないうえ、たい肥の発酵が未熟なままですと、植物の根を痛めたり枯らしたりすることもあります。
コンポスト容器の使い方
- 日当たりと風通し、排水性の良い平らな場所に設置します。
- 生ごみや落ち葉等の有機物を投入します。
- 加湿にならないように水分を加え、定期的に空気を含ませるようにかき混ぜます。
- 米ぬかや発酵促進剤等を投入し、分解・発酵を促進することもできます。
- 季節や気温、投入物や容器内の状況でも異なりますが、2ヶ月から半年ほどでたい肥化されます。
※ボカシ肥料専用容器等は、別途、使用方法をご確認のうえご使用ください。
電動生ごみ乾燥機「loofen」のモニターレポート
市と事業協力に関する協定を締結する 株式会社 ALPACA 様より、電動生ごみ乾燥機「loofen」を無償貸与いただいております。
電動生ごみ処理機には、乾燥式(加熱や送風により生ごみを乾燥させるもの)とバイオ式(微生物資材を使用して加温やかくはんによりたい肥化するもの)があり、いずれも電気を使用する処理機となります。
今回、市民モニターに電動生ごみ乾燥機「loofen」をご使用いただきましたので、その状況についてお知らせします。
モニターレポート
組み立て・メンテナンス
- 思いのほか簡単に組み立てられた。
- 本体が小さく、置く場所にも困らなかった。
- 一人暮らしの狭い台所なでの、置き場所が制限された。
- 機械の構造や使用方法がシンプルなので使いやすいと感じた。
- 容器が角型なので四角の掃除が大変だった。丸型の方が洗いやすいと思った。
- 容器に被せる内袋は繰り返し使えるが、洗うのに手間がかかった。
使ってみた感想
- 生ごみ400グラムが90グラムまで減って驚いた。
- 臭いの気になるごみも、乾燥すれば気にならず、ごみ出しの回数も削減できた。
- ボタン一つで操作は簡単、機械音も気にならないレベルであった。
- 二人家族には十分な容量だった。
- 生ごみは小さく刻んで水気を切って処理した方が時短になった。
- 多量に投入した場合には、下の方が未乾燥だったので、天地返しして再乾燥させた。
メリット・デメリット
- ごみの量が減り、臭いも気にならず、ごみ出しの回数を減らせる。
- 安い金額かもしれないが、電気代がかかるのが気になる。
- コンポスターも使用しているが、小型で処理能力が高いと思う。
- どうしても多少の手間はかかる。
- 生ごみの種類や水分の量によっては、排気口の臭いが気になることがあった。
自由記載
- お試し使用できたことで、購入するより前に状況が知れて良かった。
- 子供や孫たちが帰省したとき、年末年始など、ごみが増える時期は便利だと感じた。
- 乾燥した生ごみが再利用できると嬉しい。
- 市から補助が出るようだが、購入するのにはためらう。
キエーロを作ってみよう使ってみよう
キエーロとは、土中微生物の力を利用して生ごみを分解する容器等のことです。キエーロの特徴や仕組み、正しい使用方法、個々のニーズや住宅事情に適した運用方法など、しっかりとご理解いただくことが失敗しないコツです。
キエーロにも様々な種類がございます。市販の商品もございますが、ホームセンターなどで材料を購入し、自作される方も大勢おります。また、全体の土量が多いほど分解がされやすいとされますが、移動が困難となるなど、長くご使用いただくうえでは事前の検討が必要となります。
キエーロの作り方(フタ型・プランタータイプ)
- プランター、波板(プランターより一回り大きいサイズにカット)、角材4本(プランターの横幅に合わせてカット)、カサ釘10本、ネジ6本、黒土数袋を用意する。
- プランターの縁にかかるように角材を組み合わせ、左右2セット分をネジ止めする。※角材は木工用ボンドで仮止めし、キリ又はインパクトドライバーで下穴を空けると良い。
- プランターに乗せた角材と波板をカサ釘で止める。※角材と波板はズレないように注意し、キリ又はインパクトドライバーで下穴を空けると良い。
キエーロの使い方
- 日当たりと風通しの良い場所に設置します。
- キエーロ本体の8分目から9分目ほど黒土を足します。
- シャベルなどで20センチメートルほどの穴を掘り、適量の生ごみを投入します。
- 生ごみの水分が少ない場合には、加湿にならないように注意し、適量の水を加えます。
- 生ごみと黒土は空気を含むようにかき混ぜ、その上に乾いた黒土をかけます。
- 水分や土量等でも異なりますが、夏季は2週間前後、冬季は1ヶ月前後で生ごみが消えます。
使い方の注意点
- 黒土が加湿ならないように水分量を調整します。
- 続けて生ごみを投入する際には、先に投入した場所から20センチメートルほど離します。
- 随時、空気を含むようにかき混ぜたり、水分を足します。
- 悪臭がしたり、虫がわいたりする場合には、水分を減らしたり、黒土を足したりします。
- 米ぬかや微生物資材を投入し、分解・発酵を促進してたい肥化することもできます。
- キエーロの構造・材質・サイズ・作り方等は様々ですので、ご自身のニーズに合わせて検討ください。