受診の備えと認知症予防
本人が受診を嫌がるときは
- ほかの不調があることを理由に受診を勧める。
- かかりつけ医と連携をとる。
- 自分の付き添いとして頼む。
※日頃から本人の健康状態をみてくれる身近なかかりつけ医をもちましょう。
受診先に迷ったら
精神科・神経内科・脳神経外科などが対応することが多いのですが、病院によっては対応していないところもあります。
まずは、かかりつけ医や上野原市地域包括支援センター(市役所内 TEL:0554-62-3128)へ相談しましょう。
受診するときに準備しておくとよいこと
診察は問診からはじまります。本人は症状を隠したり、取り繕ったりその場では問題なく対応できたりします。
身近な家族が、次のことをメモなどにまとめ医師に渡せると良いでしょう。
(本人の前で失敗したことなどを伝えるのは、自尊心を傷つけるので避けた方が良いでしょう)
- 今までにかかった病気や飲んでいる薬(お薬手帳の持参)
- ふだんの様子
- いつ頃からどんな症状がどのくらい続いているか
- 日常生活で本人や家族が困っていること など
認知症の予防のために
高血圧や糖尿病などの生活習慣病を予防しましょう
認知症の原因となる脳血管疾患の予防としても、適切な食生活と運動を続けることが大切です。食生活では、魚や野菜、果物などを偏りなく食べ、甘いものや油の多いもの、塩分などをとりすぎないようにしましょう。運動としては歩くことも効果があります。歩きながら簡単な計算をする、ウォーキングコースを変えてみるなど運動とあわせて脳も使うようにするとさらに効果的です。
脳を意識的に使って鍛えましょう
認知症になると計画する力、記憶する力、複数のことを同時にする力が低下してきます。買い物や料理の手順などの計画を立てる、日記や家計簿、食べたものなどを記録する、テレビを見ながらメモをするなど複数のことを同時に行うと脳のトレーニングになります。大切なのは「楽しく行う」ことです。感情が伴うと効果が高まります。
人との交流をしましょう
会話をするにも相手の話を聴いたり表情を見たりするので、脳が活発に働きます。家族や友人など、一日のうちに誰かと会話をするようにしましょう。
楽しみ・趣味を持ちましょう
新しいことに挑戦したり、今までの楽しみや趣味でも少しレベルアップしたことに取り組んでみたりしましょう。少しでも違うことをすると脳が刺激されて鍛えられます。