ザ フェイス オブ うえのはら 藤森 長一郎さん

渡辺金物店 藤森 長一郎(ふじもり ちょういちろう)(上野原地区在住)

face_9_1.jpg大正6年7月生まれで、100歳になる藤森長一郎さん。藤森さんは、長野県諏訪市の出身で、小学生の頃、富士吉田市内の金物店へ奉公に入り、多感な少年時代を過ごした。20歳の時、奉公先の店主に「上野原にいって渡辺金物店を継いでこい」といわれ、急遽、金物店の店主として働くことになった。店を任された藤森さんは、親戚や知り合いがいない土地で一生懸命に働いた。しかし、当時は戦争が激しくなっていた時代、売る品物も入手できず、商売を続けることが厳しかった。一時は、生活費を稼ぐために、東京の三鷹にある会社に勤めることもあった。

 

100歳になっても、この金物店とともに

終戦後も物がない時代が続いた。藤森さんは、知人や以前付き合いのあったお客さんに麦や米を分けてもらいながら、妻と子どもを養い、なんとか戦後の混乱期を乗り越えた。日本の復興が進み、商品が問屋から入手できるようになると、渡辺金物店を再開できるまでになった。養蚕が盛んだったときは、機屋の道具が売れ、町工場で使う機械器具の注文も多く、収入が増え生活が安定した。しかし、順風満帆にみえた藤森さんだが、苦労も絶えなかった。お店の土地が借地だったことから、その保証人探しに苦労した。しかし、知人が手を差し伸べ保証人になってくれたことで、この大きな難局を乗り越えることができた。

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藤森さんは、『まったくの他人で親戚もいない私を信用して保証人になってくれたことが、本当にうれしかった。ここまで続けてこれたのも、私を支えてくれた人がいたからここまでやってこれた』と当時を振り返る。現在、息子の英雄さんに店を任せ、自身は店の番を手伝う。

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藤森さんは、『100歳になった今、知人も少なくなり寂しさもあるが、これからも渡辺金物店とともに、このまちで生きていきたい』と店の奥で、80年間見続けてきた景色を眺めながら話してくれた。

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